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不定期にしかし定期的に布陣しているてりぶるついんず会合、2002年冬の陣は12月16日月曜日開催となった。今回はリトルユーロ(ブラックライオン)。
Nardyさんの英会話の先生のご推薦で、飲めて食べられるパブ、ということで。
今回のここはアイリッシュパブではない。
ではないが、ある程度自分の居心地のよいところが決まってしまうと、もはや新規開拓に夢中になることはないので、こうして人にすすめられたり、仲間同士で、ということでもないと――なかなか来るチャンスはないだろうね。
また、実の妹に「それ、一緒に行こうね」って言ってたところじゃん、とややクレームが入ってしまった。そうだったね、ごめんよ。
でもまた行きたいから、今度行こう。
目黒駅集合。 ハッピーアワーのために、「早く行って早く帰ろう」となった。
ので、かるごもいつもより10分早く帰宅させていただくお許しを得て、目黒へ向かう。
18:00過ぎに集まり、てくてく向かう。
おお。横断歩道を渡ったら、矢印のついた看板が出ておるぞ。
で、坂を降りていく途中、ちょいと引っ込んだところ、左手に――なんだか風情のある、それとわかりにくい佇まいの中に、BLACK LION 〜Little
Euroという看板を発見する。
「ここだぁ」
扉を押して入ると、ガラガラ。
背の高いねーちゃんが「どこでもお好きなところへどうぞ」と英語で言う。
迷ったが、奥のテーブル席へ行く。店の半分はドアつきの壁一枚で仕切られていて、バーカウンターの内側だけがつながっている、かなり本格的にあちらスタイル。ドアのガラス部にはLounge
Barという文字がついている。 うんうん。これだけで結構喜ぶ我々。
テレビがカウンターそばにあって、これで暖炉があれば完璧かも。
店内の薄暗さ加減といい、よくないかい???
ねーちゃんにキルケニーとギネスを頼む。キャッシュオンデリバリーじゃなくてもいいらしい。
フードメニュウを開くと、おおお、見事に英語のみ!
ねーちゃんも英語でしか応対しないし、カウンターにちらほらいる客はみんな異国の人々。
外に「日出学園」の看板(校舎上についている)が見えなければ、ここは異国情緒満点。
料理はFish & Chips(1200)と、Shepards Pie(1200)を頼む。Cornish Pastieも気になったけど、でもとりあえずは――さて、吉と出るか凶と出るか。
わりとのんびりのペースで出てくる。キッチンとおぼしき場所は結構狭い。ガタイのいいにーちゃんが鼻歌交じりに作っている。。。。
ギネスはMurphy'sのパイントグラス、キルケニーはBassのパイントグラスで供された。
これもまた、こんなガラ空きで珍しい。。。
そうこうするうちに、ハッピーアワーが終わりそう。もう1杯くらいハッピーアワーで並べておかなくちゃ、と立ち上がって、カウンターへ行く。
Nardyさんはギネスだというので、かるごはウイスキーを求めるために――眺めるために。
いわゆるパブスペースのほうは、ちょこっとカウンターにお客が増えていた。
かるごが「ウイスキーがほしい。パワーズはあるか」と聞いたら、ねーちゃんは「パワー???」と不可解な顔をした。そうだった。ブリティッシュパブなのに、アイリッシュウイスキーの品揃えを聞くのではなかった。。。。
ここで押し問答していると、奥からにーちゃん登場。
「ウイスキーならこれを飲むといい。ぼくのおすすめ、お気に入り、マッカラン7年だ」
3/4ほど空いている軽そうな瓶を持ち上げる。
「ぼくが飲んで飲んで飲みまくって、この量になった。それだけおいしいってことだから、とにかく飲みなさい」(意訳)
アイリッシュウイスキーの在庫を確認しようとしても、その行く手を阻むにーちゃんリコメンドトーク。 とにかくマッカランは通過儀礼なのだろう。
「OK。飲んでみます」
「当然だ」
「……」
「飲み方は?」
「ストレートで」
ひゅぅ、と口笛もどき。「持っていくからテーブルへ」
カウンターで隣に立っていた異国の方が、笑っていた。いや、反対側の端に座っていた人たちも怪訝な顔でやりとりを聞いていたようだったが。
自分の席に戻り、またNardyさんとおしゃべり。盛り上がる盛り上がる。
やっぱ酒も旅も相手を選ぶよな〜! あらためて実感。
さて、料理も到着――――唖然!!
「ハラペコであることを願って」
にーちゃんがでっかい皿をふたつ差し出す。
きゃぁ!!! 1200円でゆるすわ!!! 日本でこのボリュームは、うれしい!!
ごつい魚のフライが2つ、チップス盛り盛り、生野菜サラダが添えられてある。 シェパーズパイも大きめのオーバルタイプのキャセロールにこんもり。脇に三角に切り分けたトースト1枚と、それからサラダが載っている。うーん。食べでありそう♪
パイの中身。豆もひき肉も、もちろんイモもたっぷり。肉のローズマリー臭がたまらなく現地の香りプンプンプン。
量はたしかに本場よりはやや少なめかもしれないけれど、十分本場ちっく。
スピリットはホンモノだということだね。
例によってFish & Chipsにはビネガージャバジャバかけまくり、パリサク衣の魚を食べて御満悦、色はかなり揚げすぎか?と思われたイモも、とてもおいしかった〜。
(もったいないオバケのついてまわっているふたりは、食べました。食べきりました)
とにかくついんずは、ここがいたく気に入りはじめてしまった。
なにしろ、もはやテレポーテーション状態で、窓の外の学校の看板が見えなければ――いや、見えていても、むしろ外の景色がドラマセットのハメコミ背景のようにニセモノだと思われてしまうほどに――現地っぽいので。
外は目黒だっけ?―― というかんじである。
月曜日なので、すいている。コミコミよりは観察もできるし、いい。
テーブル席のほうはやはり異国人のグループがひとつと我々だけ。カウンターメインのほうは、わりと人が入ってきてはいたが、「9時過ぎ頃にもっと混み始めるのかな」
などとつぶやきながら、ながめていた。カウンターはたしかに、みんな並んでいた。
そうね、外国人率が高い。
「英語がまったくしゃべれないひとには、居心地どうだろうかね?」とNardyさん。ちょっと敷居が高いかな? 見事に英語でのみオーダーをとり、応える――。
この見事なまでの現地ムード。
すばらしい。
帰るときには「さあ、B&Bに戻ろうか」という――まるで旅先でパブに出かけてきたような感覚をたっぷり味わえる。
すてきすぎる。
3杯目。
ハッピーアワーは終わっている。それぞれウイスキーを頼むことになるわけだが、「なにがある?」とNardyさんが聞けば、ねーちゃんが先導きって、バーカウンターのほうへ歩き出す。しかも中へ!!!
カウンターの内側で物色することに。
「ウイスキーありすぎて、わたしにはどれも同じに見えるのよ」
でも、それでいいんだ。
座ったまま、あれこれ言われて選んで頼むより――百聞は一見に如かず、とでもいうか。
並んでいるスコッチから、あれこれ「これはどう?」とわけもわからないなりに勧める。後ろでにーちゃんが味についてPRをする。
わたしは、スコッチはほんとにわからないから、アイリッシュはほんとに置いていないのか?としつこく探していたら――かるごの知らないスコッチの後列に3本だけあった。
Dunphy's、Coleraine、Millars。
なので、かるごはDunphy'sストレート。
Nardyさんは――えーと? 見かけがだいぶコユイ、スコッチの某。もちろんストレート。
お水をもらう。 要らない気もしたが、なんとなく。
だいたいついんず会合の時には、変わった客が現れる。我々がそもそもおかしいんだという見方もできるが・・・。
今回は酢たまごマン。
どうやら、わたしたちがカウンター内に入って物色したのを伺い、「こいつら変な女性客」と思ったようで――フレンドリーに情報を流してくれるのだ。
「今あそこにいる彼がオーナーで、元酒屋だから、あれを用意してくれって言えば出してくれるよ」だの「あるものは言えば出してくれる」だの。。。。
なるほろ。
じゃあ、ブッシュミルズミレニアムとか用意しておいてくださいよ〜、と言ったら用意してくれるんだろうかな???
以後、トイレに行く途中で、あるいは用もなくフラフラ訪れては、必ずうちらのテーブルに寄ってなにがしかを言う酢たまごマン。
何者なんだろう。
次にきたときは、酢たまごがうまいんだと教えてくれた(結局試すことにした)。
ほのかにバターの焼けるお菓子の香ばしい匂い。いったいなにを料理しているんだ?とふたりして鼻をヒクヒクさせていたが、さっぱりわからず。
しかし、やけにうまそうな匂い。
「匂いはすれど姿なし」――。
が、 謎は解けるものだ。
酢たまごをオーダーしに、キッチンののぞけるカウンターへ行く。
酢たまご(Pickled Egg)をくれって言いにいっただけなのに、「ボトルでもってけ」とマッカランの瓶を持ち上げる。ジョーク好きのクッカー、“トムさん”。
にーちゃん、と便宜上書いたが、書けば書くほど、にーちゃんかどうかは怪しい。しかしおっさんというと悪い気もするなぁ。。。
「ひまだから作ったんだ。でも、やらないね」――フフン、と得意そう。
ああああああ!これだったか!!!!
ホームメイドレシピのBread Butter Pudding(with Apple)。うまそー。
チョコレートだの、アイスクリームだの添えてべしゃべしゃ食べる――ってことを考えただけで、また空腹になれる。
酢たまごは、彼のオリジナルレシピ。酢がやわらか。うん。これ、かるごも試してみよう。
タカノツメ、コリアンダー、シュガーなどなど。
次回自宅パブのためにも。
そしたらなんと!!!
酢たまごマンの口添えか、トムさんの気まぐれか、例のプディングが1切れ、チョコレートソースがけ状態で出てきた!
サービスだという。
「えーーーー? いいの????」 (といいつつ、拒むつもりは毛頭ない)
やっぱり、てりぶるついんず、 タナボタ人生まっしぐら〜。
食べる。
わー♪ 懐かしの味。おやつ、って感じだ。
ふたりで声をあわせて、そんなことを言って笑う。おいしー♪
そうそう、4杯目のことを書くのを忘れていた。
かるごはミラーズ、Nardyさんはなんだっけ?あ。ラフロイグだ。
グラスが変わる。
コップ、というほうがいいような形である。
しかしながら、ねーちゃん、実に見事だ。
ウイスキーの名前は知らなくても、我々のグラスがカラになるタイミングをきちんと見てとってやってくる。
あちらでもたびたび聞かれる「Everything OK?」と共に。
5杯目。
かるごはコールレイン 、Nardyさんはグレンモーレンジ。
しかしねーちゃんは聞きなれない名前に「書いて」と言い、かるごが綴ると(英領北アイルランドの地名なのだが)、なんとかがんばって覚えた。しかし、グレン・・・から先が覚えられず「Glen-something」と復唱しつつ、カウンターへ戻っていった。
かるごのコールレインならともかく、グレン某はいろいろありそうだぞ?とNardyさんも笑っていたが、持ってきた時はちゃーーんと、正しい名前を読んでショットグラスを出してくれた。
そう。
毎回グラスが違う。
だんだん小さくなっていって、最後は養命酒グラスサイズのショットだった。
おみやげグラス的でもあったね(^^)。
カレーの話、バカナルの話、圧力鍋の話、2周年記念会の話、アイルランドの話、セント・パトリックスパレードの話。そんなことばっか笑ってしゃべりながら飲んでいると、クッカーのトムさんが、現れてニヤリ。
「ウイスキー好きだねえ」
心なしかうれしそうだ。
そうだな、ビールの充実ぶりから見るに、おそらくここはビール中心の客が多いのだろう。かるごは飲めてせいぜい2パイント――あとはいつもウイスキーにしちゃうので。
ついんず(あるいはへべ会)としてはごくごくあたりまえなのだけれど――ね。
で、時計を見てビックリ!
なかなか混まないね、と思っていたら、とっくに23時になっているじゃないか!!!
ビックリだ!!!いつの間にそんなに経ったんだ?
なにが「早く行って早く帰ろう」だ???
「早く行ってたくさん飲んで、遅く帰ろう」になってしまった――いつもどおりじゃないか。
支払い。
これも不可解である。まず二人で目をむいた。ただでさえ大き目の目玉を持っているというのに、二人して目をむいた。
合計で9800円――――は?9800円???
なんてことだ!!!!お一人様4900円でゴザイマス!!!!
史上最低ワリカン額である。。。1万円用意してきたわたしはなんだったんだ?
1万円札がまるまる余るなんて、どういうことなんだ?
ハッピーアワー、この4つが各600円なのはわかる。料理1200円×2。よし。
酢たまご100円×2。 よしよし。
しかし、ウイスキー。。。これはいったい? 全部800円か???
おかしな店だ。どのウイスキーも800円ってのは、なんか違うだろ。いいのか?どんなグレードのものでも、800円???おまけにプディングまでいただいて幸せ満腹。
笑いがとまらない。
立ち上がって帰ろうとしたら、トムさんに引き止められる。 カウンターへ来いという。
そして、取り出したのがマッカラン10年。
「さっき、きみは7年を飲んだよね。これは10年、アップグレードだよ」
しかも、Freeだとちゃんと言ってくれる。
えー?と顔を見合わせるものの、もちろんいただく。うーん、拒むわけがない。
しかもあけたてじゃーん!!
なんだかよくわからないけど、うちら、ちょっと気に入られたのだろうか???
それとも、スコッチ好きトムさんとしては飲みたい気分に付き合ってくれそうな相手を待っていたということなのか。しかもマッカラン10年・・・・。
ともかく、なぜか2ショットもいただいて――文字通り、フトコロあんどココロあたたまるよいゆうべになってしまったよ。
いろんな話を彼特有のノリでのジョーク(ということがよーくわかるようになってきた)たっぷりに聞き(かるごだけは例によってカタコトの英語である)、笑い、過ごした。
2杯目を空けて、お礼を言ってさよなら。
必ず、また来るよ、と。というより来たいしね。。。 充実度の高い店だ。
あれ?
てりぶるついんず、じゃなくて、別名をいただいたような気がしたのだが――あまりにもいろいろおかしくて、かるごの海馬から漏れたようだ。
なんだっけ?Nardyさん?
ま、また行くから、いっか・・・ いいゆうべだった@"
たくさんごちそうさま!
それからNardyさん、いつもいい時間にしてくれて、共有してくれて、ありがとう。
ホント、てりぶるついんずは、不滅っぽいわ――殺しても死なないっていうか。。。。
★余談★
おかしいといえば、かるごるーる。
やっぱり降った。昼間はうすらぼんやりでも晴れていたのにね。
なんで?
かるごだから?
Nardyさんは傘をお持ち。
もちろんそんなもの持っていなかったかるごは、成城学園前の駅で
見事な降りっぷりのおかげで、とてもよく濡れることになった。
フード付コートでよかったけどね。
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