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27th Dec.2002-5th Jan 2003


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English version


2 Jan 2003

地味に雨が降っている朝。
今日はスライゴーを離れて、ユキさんの現地で知り合った友人キホミさんと合流して周遊開始の予定。
最後のスライゴータウンでDUNNE'S STOREなどめぐったり――妹がポーションタイプの「ミルク」(クリームじゃないんだよねー、あっちは)を所望していたのだが、残念ながらないのであった。ふぅ。B&Bのは業務用なのかなあ?もっと大きいDUNNE'Sじゃなきゃないのかな?

途中、ユキさんが電話をする、というので――ひまなかるごは、Nardyさんに電話することにした。家には夜中にNEW YEARコールをしたので、「気が向いたらLIVE電話ちょーだい」と言ってくれたNardyさんのお言葉に甘えて。
ケータイにかけてみた。ちょうどなにか飲み食いしている最中だった(と思う)――日本は異様にさぶさぶらしく、こっちはそれほどでもない(単に予想以上に寒くないという程度だったのではあろうが)となぜか自慢をして……とにかく、くだらない話ばかりだった。


その後、そぼ降る雨の中、ゴールウェイで一泊してから朝一でやってきたキホミちゃんと、スライゴーバスステーションで会う。そうして市内を車窓から(笑)。
イエイツ像、アビーなど見て、スライゴー見たことないのに、それでおしまい。
エニスキレンに向かうことになった。

途中、Regional Roadを抜けて湖やら丘やらなんやら・・・・なんとなくコナハト(Connaught)の風景を楽しんでいく。


 
エニスキレン。
一応北アイルランド。
ろくな天気じゃないな、去年も今年も。むぅ。
あんまり食指が動かないので、町歩きはちょろっとしたけれど、お城も外観だけなんとなく歩いて見てみたけれど、雨に負けた。なんだか寂しい気持ちになる。北アイルランドで雨にあうと。
いや、南で雨にあってもなんとなく、逃げ道のないヌレネズミ気分を味わうものだけれどもね。。。。気分的なものかなあ。「北にいる」という――。


中を見るのは有料 なので、川沿いに散歩道があったので、そこを少しだけまわって歩いてみた。

なにがあるかよくわからないんだけど、とりあえず寄ってみることにした町。
こぢんまり。
ランチ休憩。
近くのパブ(異様にコミコミ!!)でスープランチ。立ち食いちっくなにぎわい。
いったいなんの日だったのだろう。
正装したひとたちも多かった。
コステロ教会。
スペインゆかりのちいさな教会。
昔はなかに入れたようだけれど、ひとりがやっとじゃないのかな???
世界一ちいさい教会、だってさ。
そういうのがいったいいくつあるんだろうね、この世の中には。

キリル・カレンという、有名なセーター編みさんのショップ兼自宅。
おやすみ。セーターを買いたいわけでもなかったからいいのだが――「地球の歩き方」には、ジョージ王朝風のステキなおうち、とあったのだそうだ。
「むぅ、ステキ?????」と首をかしげながら、一生懸命ステキ探しをしてみたのだが――古いということ以外ステキなところを見つけられなかったわれわれであった。

暗くなってきた道をボイル、ロスコモンと抜けて――雨でなければ、ちょこっと寄り道もしたかったけれどかなわず――アスローンのはずれで宿をとることにする。
一休みしてから――モート(Moate)という町へ行き、ユキさんの思い出のパブ"P.Egan"へ行ってみる。
クルマを走らせてパブへ行くという、かなりアイルランド的な態度でのぞむ。
昨年1月に盛り上がった、すてきなバーテンを求めて――ああ、なんとドラマチック!!
いや、別に色恋沙汰ではないのだよ。

今カウンターにいる女の子にお話をしたユキさん、判明したのは彼の名がポールだということ! ジャパニーズガールがはるばるポールに会いに来たのかと、カウンターでニヤニヤしている常連さん(ご近所さん)たち。

夜にならないと出勤してこない――ということだったので、ギネスを1パイントずつ飲んだあと、近くのスーパーマックで軽く腹ごしらえして時間をつぶすことにした。 。。

「またもどってくるよ!」と。
うきうきしてきもそぞろなユキさんであった。
P.EGAN
ときどき
ポストカードや
カレンダーに
載っているらしい。
たしかに
かわいい店構え。

P.Eganのいりぐちについているちいさなお人形。
帰りにようやく気づいたのだけれどね。

パブの中は土地の方々の集会所になっており――日常の、ごくごくふつうどおりの喧騒がうずまいている。

ポールという名のバーマンは、たしかに洗練された身のこなしで動き、無駄のないサービスをしてくれるプロのバーテンだった。
ユキさん曰く、アイルランド一のバーマンだろう、と。

かるごはウイスキーを中心に――。
途中、アントニーというボストン帰りの33歳男性に声をかけられ(決してそういう甘い意味ではなく)、イッキのみ競争を何度かした。
ただし、ウイスキーはなぜかなぜか!レモネード割。 。
割らないほうがいいんだけど、とチャレンジを受けるたびに言うんだけど、「No、No」と。
ま・しようがないので付き合うけど、 悲哀さえ感じてしまった。

途中から、彼はだいぶきこしめした様子でリアクションがオーバーになっていった。
自分をおとしめるように「俺は頭のいかれたドランカーさ」と大声で言う、大きな手振り身振りで言う、笑う。
そんなつもりはないだろう。

ただ、一度ボストンなんてところへ行ってしまったがために、世界の広さ、自分の小ささを感じてしまったのだろうか。

そんなふうに家を出る人は、日本でもいくらでもいるんだけれどもね。。。。



最後に、”You're cool.”と言って自分はいかにダメな男か、みたいなふうだった。
そうじゃないんだ。ダメじゃないんだけどな。

見ている側は、そこでいろいろと気づいて――なにをするのか、していきたいのか
考えさせてもらうチャンスになる。

彼は帰ってきたアイルランドで、なにをするのか、していきたいのか?

どれだけ閉塞感や危機感を抱いていることだろう?

パブは楽しい。
陽気だ。
おいしい。
いろんなひとと出会い、語り合うことのできる場所でもある。

けれど、いつもふとした瞬間に、
アイルランドの悲哀の現実の一部――どこかで感じてしまう場所でもある。
閉塞感の内側。

パブの入口は、なにかの「栓」みたいだ。
あの中には、不思議な吹き溜まりがある。

澱(オリ)も含んだ古いワインのような――美酒とばかりは限らない、そんな味わいのある場所。






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