October 11, 2007

見えないもの

教員免許状を再発行できますか、と問い合わせがあった。
これは東京都が発行しているものだから、こちらがコピーをとってどうするこうする、
というものではないのだと教えると、一瞬絶句された。

簡単に再発行がお願いできると考えている(と思われた)様子にガッカリした。
都が発行してくれるまでの間、見えない事務の積み重ねがあるわけで、そんなに
簡単にできることじゃないんだよ、と言いたくなった。
きっとそんなことも知らない、思い及ばないのだろうなと思ったとたん、ガッカリする
ほうが間違っている、と気づいた。

見えない事務の積み重ねなんて、わかるわけがない。
そして、そんなことがあると伝えて、なにがどうなるわけでもない。
あるいは、こちらにどんなに高潔な(!)意図があって、話すことがあったとしても
伝わるものでもないだろう。
あえて、そういう「見えないものがあるんだよ」と知らせるのは、単なる自己満足、
アピールにすぎない。

そもそも、世の中は何事も「見えないことの積み重ね」で成り立っているはずなの
だから。

もちろん、オモテに現れるものがすべて――でもない。
見えないことを知る必要がない、というのでもない。

いずれにしても、必要なときに――必要があったときに、「ふだんは見えないもの」は
きちんと明らかにされるだろうから、「見えないこと」に意味があるのだ。

見えない積み重ね――今日も明日も、また続く。

Posted by Karugo at October 11, 2007 05:13 PM
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