January 08, 2008

残念でした……

新風舎、事実上の倒産というニュースに、残念な気持ち。。

最初の1冊目『アイルランドのかけら』はここで出しました――。
こんなニュースで自分とかかわりのあった出版社名を見るのは、なんともさびしいものです。


昨年出版なさった著者の方々からの訴えが引き金のようですが……それはそれでちょっとだけ
疑問。

著者の方々は過剰な期待をしてはいなかったのかな?などと感じるところもあります。
きちんと説明を受けたり、確認したりしなかったんでしょうか。。。

テレビの会見を見ると、「あたかも全国の書店に並ぶかのような」「夢がふくらむような」
営業トークがあったとのことで――。
「言ってたこととやってることが違う!」と詐欺商法として訴えを起こされてしまうほど、
だったんでしょうか。

たしかに、わたしも自分の夢をふくらませて本を出します。
期待もします。
自分では「いい本だ」と思って出します。
いくら共同出版で自己負担額があるから自己満足で終わってもよいのでは、などとは考えません。
でも、出版社が必ず同じ価値をもって働いてくれるかどうかについては、別です。

それでもなお、言ったことと違うじゃないか!という思いのほうが、著者の側に大きかったという
ことなのでしょうね。。。。
残念です。

ただ――自信のないものを出しはしませんが、それを他人が「自己満足」と評することも
当然あるわけです。
無名有名にかかわず著者がどれだけ自信を持って世に送ろうとも、その価値が認められない
ことだってあります。

とくに自分が憧れること――たとえばベストセラーになる、本屋で平積みにされる――が、
そんなに簡単に手が届くものとは考えられません。

 いい本と売れる本は必ずしも一致しない。
 でも、売れる本には必ず理由がある。
 ――自分の「売ってほしい」「並べてほしい」と願う書店が、自分の本を「売れる」「並べたい」本
 として認めてくれるかどうか、それはわからない。

大事なのは、作りたい思いを汲み取って一緒に作ってくれる出版社かどうか。
出版してその本(著者)にとって最善最高の結果を生み出そうとしてくれているかどうか。
それを見極めるのも自分の力……。

きっと新風舎だって、もとは「その一冊を全力を尽くして世に送り出す」――という気持ちで始めていた
はずだと思うのです。
現場で働く、本作りにかかわる人たちは、決して著者の思いをないがしろにするような人たちでは
ない――と信じたいのです。

だから、ちょっと残念です。。。。

本を出すことのほんとうの意味や目的を共有できる会社は、たくさんあると信じたいです。
一方的な「夢の実現」ではなく、つまり単なる役割分担によって夢の実現をめざすのではなく、
ひとつの夢の実現のために共同作業できる会社が。

わたしもまだ、たとえ頼まれなくても自分の本を世に出し続けていきたいと願っているので、
出していきます。
文句なく「うちからあなたの本を出したいのです!」と心から言ってもらえるようになる日をこそ、
夢見て!

Posted by Karugo at January 8, 2008 12:36 PM
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