KARUGO WORLD-STONES2
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     ウイスキーろまん?   ウイスキーめも?  パブめも?


          アイルランドほんだな?

          


  ★    ★ 石ろまん ★    ★ 
    ★                     
       第1回:ろまんのはじまり    ★   

          第2回:石ろまんのかけら          

             第3回:空の下に     ★      
          
             第4回:アラン島石ろまん     ★   


@" 石ろまん第2回 @"


【石ろまんのかけら】 

1.ミドルトンあたり    2.中世の名残り


1.ミドルトンあたり(Midleton).........@"......@"..........@"...@"..@"....@"..@"..........@"

1998年5月ゴールデンウィーク明け――「ウイスキーろまん」第2回で書いたように、
『Midleton Very Rare』にとりつかれたかるごは、ひとりアイルランドに旅立つことに。
そのころはまだ、エールスクエアにも出会っておらず、
情報は政府観光庁でもらってきたパンフレットだけ。
(当時の「地球の歩き方」にはミドルトンの情報なしだった)

★☆★ 余 談 3 ★☆★
◆お目当てはヘリテッジセンターとバリーマルーハウス(Ballymaloe House)のあさごはん。
シンプルなまでに、肝臓と胃袋の欲求に従った(いや、のちに、「ひとりでは胃袋に限界があって残念だ!」と口惜しがることになったが)、4泊6日の小さな旅。

◆"エア・リンガス(Aer Lingus)" に乗りたい!!という思いもあった。憧れの国営航空♪♪♪
それに……できるだけいろんな飛行機に乗ってみたいし、長いフライトはそれはそれで楽しみだし。
 KLMオランダ航空が追加料金なしでダブリンへ入れるというので、それにした。けど、このときの日程と目的地を考えると、どうだったんだろ? 次回からは、エア・パスを使った方が時間的にはうまくいくかも、なんて反省したりもした。

◆とはいえ、おかげで列車に乗ってコークへ向かう、という楽しみがあってよかったのさ。結果オーライ、乗り物好きな、オコサマかるごであった☆


さて。
ヘリテッジ・センターについては、ウイスキーろまんで書いたので
ここではミドルトンあたりの点描を書いてみよう。(ちょっと石ろまんから離れてしまうけど)

小さな小さな街、ミドルトン。
ヘリテッジセンターを見てまわってから、センターの入口にある
これまた小さなツーリスト・インフォメーションに入ってみた。
地図をもらう。
そういや、ヘリテッジ・センター以外にどこかへ行き何かする、
なんてことを考えてなかったな……。
「お・でも城があるぞ。Barryscourt Castle」
距離感がつかめないが、立ち寄るくらいはできそう。
写真もないのでどんな城か、さっぱりイメージがわかないが、
絶対に石造りに決まっている(と思い込む)。

歩いては行けなさそうなので、またタクシーを呼ぶことになる……が、
それならその前に、ちょっとでも街中を歩いてみることにした。
木箱をぶらさげながらというのもどうかと思いつつも、まあちょっとだけ、と。

ほんとにこぢんまり。
「メインストリート、これでおしまいかね?」
と思わず立ち止まってしまうほど。
でも、けっこう車の往来もあるし、人通りも多いほうだろう。
街の規模としては「ふつう」なんだろうな。たぶん?
ああ・でも、これで十分に暮していけるってことなんだな。
車社会だし、ちょっと飛ばせばコーク(Cork City)だし。

なんだか、自分が嘘みたいな存在に思える。
なにがどうってことはないんだけど……そう、たとえば小さな
カフェをのぞくと、こぎれいなセーター着たおばちゃんや、
スーツを着たお姉さんが午後の紅茶を楽しんでいる。
いつもの営みなんだろうな。
ふいに、なんだか箱庭をのぞいているようなヘンテコな感覚を味わう。
まさしく「街の中」にいて、歩いているのに、
現実自分はその一部ではなく、ただ浮遊している存在のよう。
やけに客観的。ヨソモノ、っていう意味じゃないんだけどね。
なんだろか?

メインストリートを背に、行きに来た方(ヨール(Youghal)へ続く道)へ
ちょっと戻ると、もう閑静な住宅地。
橋の上から見る、緑あざやかな木、静かな川面、続く散歩道。
ひそやかにたたずむ家、石造りの教会、橋……。
道路はもちろん、たくさんのグレイ。

なのにどんよりとは感じない、いろんな色に調和するねずみ色。

そんなことを思いながらぶらぶらお散歩、おしまい。
木箱もやや重く感じてきた。で、タクシーを呼んだ。



2.中世の名残り――Barryscourt Castle & Cloyne.........@"......@"......@"...@"....@"......@"


タクシーの中で。
「Barryscourt Castleへ行ってほしいのですが」
「今工事中だよ」
「全然見られないですか」
「いや……中には入れない」
「じゃあ、見ることはできます?」
「中には入れないよ。ただ見るだけなら」
「……???」(自分の英語力に大いなる問題を感じた一瞬だった)

箱型の城、とでも言えばいいか?
正面壁一枚、両脇にカステラの箱みたいな塔がふたつ、せり出している。
建築用語がわからないので、なんという様式なのか……ワカラン。
でも、中世の要塞としての典型的なかたちなんでは、と想像する。円塔はなし。

たしかに正面左側の塔のほうはてっぺんまで足場が組まれていた。
「あっちから入るんだよ」
指差す方は、どう見ても「工事現場入口」。
そりゃ間違いだろう、と信用せず小さなカフェになっているらしい
建物のほうへ歩きはじめると、タクシーの運転手が車の中から
「違う、そっちじゃない」と叫ぶ。
やっぱり「工事現場入口」を示す。 「ほんと?」
わけもわからず指をさしてみて確認すると、うなずく。
「入れないって言ったのに???」
すると、彼はカメラをかまえるジェスチャーをして見せた。
外観を撮るのにはそっちがいい、と言いたかったらしい。
入るまでじーーっと見ているので、思い切って入ってみた。

見事にウラだ。ホントに入っていいのか……疑問だったが、ひとまず。

たしかに、こっちには足場が組まれていない。
見上げて、城のかたちをたしかめる。
そして、こっちの側にもカステラ箱の塔が。
見える塔は3つだけど、ほんとは四角四面な城? ワカラン。

中、見たかったなぁ。

★☆★ 余 談 4 ★☆★
◆リーフレットを見ると……バリー家の城だったってこと。アイルランドのノルマン系名家の一つ。 1617に絶えるまでは主としてバリー家の居城だったらしい。まあ、ウェールズのジェラルド(ギラルドゥス・カンブレンシス) もジョン王と来たとか云々。

◆んでもって、3階建て。丸天井のある大広間が……塔には仕事部屋、寝室、チャペル、地下室、倉庫なんかがあったらしい……どういう間取りなんだか、興味津々だ。 塔のてっぺんも登ってみたいじゃない? 中に入れなかったのは、実に残念。

カフェに寄って、リーフレットもらって絵ハガキ買ってからタクシーに戻った。
いきなり運転手が聞いてきた。
「きみは歴史を学んでいるのか」
「いや、ただ好きなだけなんです。歴史的な建物なんかが」
「城が好きなのか?」
「はあ。城も塔も、石で造られたものが」
「ふうん」
ただの会話だと思ってた。
そしたら……。

ちょっと遠回り(というほどでもない)になるけど、クロイン(Cloyne)の街中を走ってくれた。
かるごの英語能力には限界があるので、
そのとき運転手が話してくれた歴史的な出来事については実はよくわからなかった。
やっと聞き取れたのは、 名士バー○○のゆかりの地だとかなんとか、
あれが記念の像だとかなんとか、そんなようなこと。
 (たしかに、ツーリスト・インフォメーションでもらったリーフレットには、
  中世のかおり残るたたずまい、みたいなことが書いてあった。
  でもって、Bishop Berkely、1734-1754クロインの司教さんの名前が出ている。
  どんなにスゴイ人なのかがわからなかったところが残念だ。
  また今度ちゃんと聞いてこようと思う)

しかし……
やけにうれしそうに、くるくる案内してくれたので「なんで?」と思ってたら
「ぼくはクロインに住んでいるんだ」
控えめに、赤ら顔で。
「ああ、それで。この街を誇りに思っているんですねえ」
 (という意味の英語をひねりだしてみたつもり……甚だアヤシイ)
「そう。とっても」
「静かなところですね」
「そう。とっても静かだよ。だれも住んでないみたいだろ?
なにもない、小さい、狭い町さ。
でも、うるさいところで暮らすのは性に合わないし、家族もいるし、
それに、ぼくはタクシーでいろんなところへ行けるから、楽しいよ」
「へえ……」
この町が大好きなんだ。幸せを感じているんだなあ、と。
どんなに、小さい、なにもないと言いながらも、ちっとも不便なんて感じてない。
いや、「不便」ってことばさえ、使わないんじゃないか?
……なんて。

突然、車が止まった。
「ほら。ラウンドタワー(ラプンツェルの塔みたいな円塔)」
ほんとうだ!!
すごい、完全なかたちで残っている……。
「好きでしょう?」
「うん!!! うれしい! ありがとう!」

 *下のおえかき(こどもの絵みたいだ)、 
   き・も・ち、がんばってみたのだけど……
  かたちだけ伝えられればいいかしら、って。なんとなくわかってくだされ。いずれちゃんと載せます……がんばる。
         Round Tower in Cloyne―1998(ほんとは柵に囲まれている)
柵に囲まれて、何段かのちょっと急な階段で上がり口になっている。
トビラもあるし、もしや。
「登れる?」
「残念ながら……」
見れば、門のところにがんじがらめな鍵。
だめだって言ってるのに、何度も「ダメ? 登れないの?」と聞いてしまった……。
案内プレートには、10世紀に建てられた100フィートの塔、とある。
鍵は大聖堂にあるって書いてもあるが……
「ダメだよ。撮るだけしかできないよ」
ええ、そお? 地元の人間の言うことだしね……。また次、だな。
「また今度ね。登れるといいね」
……なぐさめてくれたんだろか? 

うん。
でも、ありがとう!!
これはたしかに、「石ろまん」のかけらだったから!――そのときは、よくわかってなかったけど、ね。

そうよ、そしてやはり……

            つづくよ!......@"...

  @"...石ろまん第1回?....@"    @"...石ろまん第3回?....@"

     
@"...石ろまん第4回?


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