KARUGO WORLD-STONES3
BACK TO HOME

   
「かるごのアイルランド」に戻る

     ウイスキーろまん?   ウイスキーめも?  パブめも?


          アイルランドほんだな?

          


  ★    ★ 石ろまん ★    ★ 
    ★                     
       第1回:ろまんのはじまり    ★   

          第2回:石ろまんのかけら          

             第3回:空の下に     ★      

              第4回:アラン島石ろまん     ★      



@" 石ろまん第3回 @"


【空の下に】 

1.石ばかり    2.空の下に


1.石ばかり(The Burren).........@"......@"..........@"...@"..@"....@"..@"..........@"


1998年7月……「ウイスキーろまん:第3回」にあるとおり、これはタナボタ旅行。
漠然と「モハーが見られるのね!」とか、「バレン高原行ける?」だった。

どういうわけだか、石のある風景に心が駆り立てられるようになっていたかるごは、
今までは写真でしか見たことのない場所へ行ける、と気もそぞろ。
落ち着きのない視線は、バスで移動している間もあちこちいっていたが、
バレン高原に入ってゆるやかに坂を上がる頃になると、言葉を失いそうになった。

だって、石と空しかない!
ほかにいったい、なにがあるだろう?

オリバー・クロムウェルが、ここを攻めてきたときに
「埋める土もない、溺れさせる水もない、首を吊らせる木もない」
と、責め苦を味わわせるにも不毛すぎる土地を揶揄したと言うけれど、
なるほどごもっとも――"見事に何もない"。

1998 The Burren
でも、一応私有地だったりもするらしい……。
何か事故があっても一切責任負いません、という立札が。
実は、アイルランドは地理的にはすっかり完成してしまっている土地、であるらしい。
(だから、地震も起こらない――のだとか)
このバレン高原も、地殻変動の結果、海底からせり上がってきたもの。
そんなことをきくと、たまらなく不思議な気がする。
ここは、石灰岩の丘。
かるごが何より感動してしまったのは、空がとっても近く感じられたこと。
なだらかな丘の向こうは、空の涯て。
不安になるくらい平らに、なんとなく傾斜をもって続く道は(今は舗装されているけれど)
空の入口に続くみたい。
風のにおいさえ、この世のものではないような気がする。
天からの風のよう――。

ゴツゴツ岩を渡り歩きながら、もっとも有名なドルメン「巨人のテーブル」
という遺跡まで行く。
先史時代のひとびとが作り上げたものだが、こんなの、子供がいたずらして
つくったんじゃないの?って思われないこともないようなつくりだ。
これはストーンヘンジの圧巻とはちょっと違う印象。

あちこちに、賽の河原(たしかに……似ていないこともないか?)よろしく
観光客が真似したのだろうという「作品」が見える。
もちろん、サイズは全然違うけれど。

けれども、ちょっと注意(?)。
今のこのテーブルは、絵ハガキとちょっと違う姿になっている。
というのは――たしか1997年の夏だったか(と記憶するが)、
ゴールウェイの学生がここでドンチャン騒ぎをしたのだそう。
そのときおふざけで上に乗ってしまったところ、テーブル板が半分
落ちてしまったんだそうだ。
彼らにどんなお咎めがあったか知らないが、テーブル板のほうは
直されることもなくそのままの姿で、風に吹かれている。

手を触れたからといって、古代のろまんを感じられるというわけでも
ないのだろうけど、ひんやりする石灰岩を触ってみた。
"そこに残っている(取り残された)もの"にとっては、これまでも
同じように触れられた経験があるだろうけれど。
たくさんの時間を経てきたように、今またひとつ積み重ねた
いざ帰るとなったとき、とてもとても去りがたい気持ちだった。
ふりかえると、はやくもはるか彼方になった「巨人のテーブル」は
寒そうにじっとたたずんでいる……。

1998 The Burren-Giant's Table-

バスに戻り、なだらかな丘陵をくだる。
なんだか突然、寂しくなってきてしまった。
尊い場所から去ってしまうのだとでもいうような、地上へ戻ってしまうんだ
というような、そんな不思議な気持ちでいっぱいだった。
このあまりにも何にもないところが、とっても気に入ってしまった。

でも、また来よう………。
修復されているかどうかも確かめたいし....@"


2.空の下に―Cliffs of Moher & Rock of the Cashel.........@"......@"......@"...@"....@"......@"
次は「モハーの断崖」!
アイルランドへ来たからには、一度この絶壁を見ておかなくては!
と勝手な思い込みも激しく、わくわく。

しかし、まあ、すごいこと! 着いて、ポカン。
ここもまた、言葉を失う光景だった。
遠く広がる大地の垂直下に海。
昔は要塞だったとか言うけど、完璧に強い自然を味方につけている気がする。
いや、でも、自分達の首を締めることにもなりそうなくらい、圧巻される地形だけど。

しかし――それにしても時間があまりなかった。ので、堪能できなかった。ほとんど。
それでも、腹ばいになって下を覗いてみたりしたけれど。

★☆★ 余 談 4 ★☆★
◆かるごは高いところはそんなに得意じゃない。高所恐怖症、と呼べるほどでもないし、だいぶ大丈夫になってきた。
 ただ、「いつ落ちてみたくなっちゃうかもしれない」という怖れを抱えているひと。臆病ものなんである...@"
◆飛行機は落ちない限り、真下を見るなんてことはないから、どれだけ高く飛んでもあんまり怖くない...@"

大きな空の下の、広い涯て。
海から上がってくる風に吹き上げられてしまいそうな、力強さ。
海の音より風の音の方が大きい。

ふと、さらに続く道の先に、塔が見えた。時間がないのでそこまでは行かないで
ください、と言われてしまっていたのだが。
オブライエン・タワー……。


コーネリアス・オブライエンという領主が、お遊び?接待用?にあとから造ったもの、とか。
今は展望台として絶景が見晴らせるらしい……。       
 1998 O'brien Tower(Cliffs of Moher)
――けど、ここもまた今度だな。
ぽっそりつぶやいて去る。
あっという間のモハーは、それでも、魅力的なスポットであった。

それからもうひとつ。
帰り道、バスの中から仰いだロック・オブ・キャシェルは、シルエットだった。
空に向かって堂々とそびえ、凛々しいうつくしさ。
キャシェルもまた、石灰岩の上に立つ要塞跡。
当時の教会権力の象徴でもあったという――。
塔、教会、十字架……そういった魅力的な建築物が、あの中に並んでいる。
いつか必ず訪れなければ。












 











1998 Rock of Cashel
この日回ったところは、どこも「空」を感じる場所だった。
未知の空……迫ってくる空の大きさ、仰ぐ空。
そんな空の下で、時間の流れを思う。
同じ地球の空なのに、特別な空と感じる。
この日の空の下、ほんのわずかな一瞬の時を、「昔からある彼ら」
と共有したというだけのこと。
彼らはこの先の何百年かも、空の下で時を経るのだろうな。


そうよ、そしてやはり……しつこく
つづくのよ!......@"...



 @"...石ろまん第1回?....@"     @"...石ろまん第2回?....@"

           @"...石ろまん第4回?



「ウイスキーろまん」をのぞく


「かるごのアイルランドほんだな」をのぞく


「かるごのアイルランド」に戻る


BACK TO HOME