駅でだらだら集まり、いざInishmoreへ。kyokoさんが教えてくれた電話番号で、すでにNardyさんがテーブルを予約しておいてくれていた。
はじめはビール。
キルケニーとギネスと、それぞれお好みで。
みーちゃんを真ん中に、「なぜギネスハーフオンリーで生きていけたか」その顛末について聞く。
お気の毒に、運転手をお勤めになったのだそうだ。そりゃ、だめだわな。
でも、夢のような1週間だったという話に、なんとなくみんな納得。そうだろうそうだろう、好きなことやって好きな国にいる――というのは、幸せなことだよね。
例によって、とどめる人はいないので、語りの暴走するテーブル。アイルランドはとまらないのだ、酒もしゃべりも。
店で一番うるさいテーブル? いやいや、会話の弾みまくっていた、と言うべきだろうな。
★ふーどめにゅうご紹介★
生ハム盛り合わせ(みーちゃんはあちらでサラミにはまったとか)、Fish&Chips、Chicken&Chips、パスタ、グリーンサラダ、トマトピザ、パイナップル……。
どれもわりとこじんまりした量なのだな。
Fish&ChipsのFish、切り身一枚うるわしく6人で切り分けていただいた。
Chicken&ChipsのChicken、Nardyさんが遊牧民の長(おさ)のように、ワイルドに裂きまくってくれ、これまた6人で分け合って食してみた。
そうそう。
パイナップルは「旬のフルーツ」で、カクテルにも使われ、そのままでも食べさせてくれるという――ので、そのままで。実は、カウンターにまんま1個、ごろりと置いてあったのが、kyokoさんとみーちゃんはこの上なく気になっていたらしい。
かるごは食べなかったが――しかし、パイナップルを「たんぱく質分解酵素いっぱい」、なんて言って食べるのも、君らだけだ。
★どりんく遍歴★
2杯目、かるごはさっさとウイスキーに移る。パワーズ。もちろん(?)ストレート。
実は、行きがけ恵比寿の「成城石井」に寄ったが、もはや珍しいものはなにもなく。
当然のごとくパワーズも消えており――ゆえに、店に置いてあったら飲むもんね、と決めていた。
ちゃんとパワーズのラベルデザインのついたグラスで出てきた。
甘いスパイスの香り――最近のパワーズほど、飲むときの雰囲気(つまり相手と料理)で
ガラリと味わいの変わるものもないだろう。かるごにとって、だけどね。
パンチのあるパワーズに戻ってほしいな。1996年に味わった43度ものの感動が忘れられない かるごなのであった。
次はコールレーン。
北アイルランドに思いを馳せて頼んでみた――って、そんなおおげさなことじゃないけど。
これはわりと軽い。さらりと甘口。
このお仲間のいいところは、みんなちろちろ味見をしたがるってところなんだよね。
かるごはお料理でもなんでも、そういうのが好きなんだあ。
みーちゃんがものほしそうにながめたので、ひとくち。Nardyさんにも。結局、みーちゃんも
頼んでいたような気がする。。。
“ちろちろ味見”…………?
うふふふふ。こんなことがあった。
みんなほとんどストレート志向だもんだから――んでもって、好き好きにこだわり
ウイスキーを頼むもんだから(と解釈したが)、お店のおねーちゃんが
「こちらなどいかがです?」
と取り出してきたのが、リムリックのきょうだい3本ボトル。
同じデザインラベルで、味の違う3種類。
グレイン、スタンダード、ピート。3つの味で新発売!――という感じ。
「あ!こ、これはもしや」
Nardyさんが目ざとく気づく。どこかで見たようなボトルだ、と。
「棒出しだ!※1」
きゃーーー。
一応全種類味わってみたい。民意を問うてみると、全会一致で承認。
なにせスペシャルプライスにしてくれたので(3種類で2,000円)、
「お願いしまーーーす」
とあっさりオーダー。
| ※1 「棒出し」とは……2月の第1回会合のとき、IRISH HOUSEのウイスキーリストで「樽出し」と書いてあったのを、まささんが「棒出し」と読み違えた。「棒出しとは何ぞや?聞いたことないぞなもし」と皆で意気揚揚とのぞいてみたら、その文字は「樽」だった、というわけ。しかし、それ以来そのウイスキーが正しい名称で呼ばれたのを聞いたことがない。少なくとも、仲間うちでは。 |
やってきましたねー。
うーん、香り、味、どいつもこいつも、顕著に違うねー。わかりやすい、愛い奴じゃ。
「棒出し、どれ、棒出し」
「これだ、これこれ」
「これ、ピートだねー。スコッチ好きには好みかもー」
「んー、これ一番ふつうだぁ」(なんだろな、ふつう、って?)
あーでもないこーでもない、とぺちゃくちゃぺちゃくちゃ、6人の手をグラスがまわるまわる、
めくるめく夜…………。
店一番、グラスがごろごろしているテーブルだった。
いろんな意味で、「回転」していたと思う。
そう。
ギネスを飲みつづけるTakashiさん、真っ赤な顔してPADDYをロックで飲んでいたヤギさん
こととしあきさん。(彼は顔に出る)
こくこくとミルクを飲むかのように、パイントグラスを両手で包んで飲むkyokoさん、今日は
飲んでやるといきまきつつウイスキーグラスを傾けるみーちゃん……。
なんだかおかしな光景。
かるごとNardyさんはおねーさんのごとく、微笑んでながめていたさ。愉快な空間。
いつしかテーブルの上には、パイントグラスだのショットグラスだの、ロックグラスだの、
大小さまざまなガラス製品が…………たまっては一掃され、またたまる。
こうして、やっぱり「楽しい時間は過ぎるのが早い!」ってことになっていくのである。
最後の1ショットをなににするか?のお時間になってきていた。
かるごはMidletonがいくらで飲めるのか気になっていたので、値段によっては――と。
聞けば2000円――がーん。
でも、即効断るより前に「何年のものか?」を知りたい。
聞けば1998年詰め――うーん。
そしたら、「スーパープライスで1500円!」と言ってくれた。
「じゃあ、飲む♪」
文字通り“現金な”女である。で、みーちゃんも迷っていたのだが、結局「わたしも♪」。
Nardyさんはさすがである。
「PADDYのスペシャルヴァージョン」
勧められたのだそうだ。うーん、さすが〜♪ ばればれなんだよな、飲み助マーク。
しかも、「これはスペシャルプライスはないの?」と抜かりなく質問したらしい。が、
さすがに「いやぁ、これはちょっとご勘弁」 とボツにされたとか。
「でも、ふつうのPADDYをお付けします」
「じゃあ、ください♪」
うーん、さすがよねえ。「変な客だよねえ」、とご自身でもつぶやいていたが、
そりゃ、ま、そうだ。
だいたい、このメンツもNardyさんがそろえたんじゃ、といつものように補足しておこう。
でね、それはともかく、そのPADDYがすごい!ボトルを見せてもらう。
古きよき時代のウイスキー、イタリアで売られていたものだったとかで、ラベルが違う!
1枚ラベルじゃないの。デザインラベル1枚の下に、デザインラベルの1/3くらいのサイズの
ラベルがついていて、そこにいろいろ体裁がかかれてある。これがイタリア語。
カラフルな地図が中心にあるという、基本のデザインは同じなのだけれど、ウイスキーの綴りが
「WHISKY」で「E」なし。(アイリッシュでも他のウイスキーとの区別化を意識するまで、綴りが
まちまちだったらしいという話は聞いたことがあるが、実際に見たのは初めてだ――あれ?
でもナジェーナはひょっとして?)
……ともかく、ボトルに群がる6人。
うわぁー…………ほしいなぁ……。
中身のの2/5ほど残ったボトルを、じっと見つめる。
きれーいな深い深い色。木の香り。度数も43♪
(やっぱアイリッシュは43を基本にしておいてほしいなあ)
これに比べると、今のPADDYは、カルピス原液に対するカルピスウォーターみたい。
麦の味わいがどっしり残っている。
ふと、どうしてこんなに味が薄くなってきちゃったんだろう、って最近のスタンダード
レベルのアイリッシュウイスキーがさみしく感じられてしまった……しみじみ。
おっと、そうそう、一応かるごは聞いた。
「空いたらこのボトルいただけますか?」
「うーん、最後に飲んだ人に」
譲るつもりはなかろうなぁ、とひそかに思ったが、あきらめないぞ。
「通うかい?」
Nardyさんに言われ、ニヤニヤしてしまう。
よくご存知で――じっとながめながら、考えていたことといえば……(※2:余談)
。
|
※2:余談
「空き瓶は最後に飲んだ人に」と言われたとき、かるごはふと真顔で、
「通わずに、このままボトル抱えて飲むとしたらいくらになるのだろう」
と考えたのだった。そのときはだれにも言わなかったが、何となくNardyさんには、そういう胡散臭いかるごアイディアを感じ取られていたかもしれない。
でも家族はさすがである。Paddyのそんな話をしたら、弟part2は遠慮なく言った。
「お姉ちゃんさ、このまま飲みきったら今晩もらえるのかな、って考えたでしょ。
で、瞬時に、この量だったら値段、いくらぐらいかかるかな、って考えたでしょ」
…………ウルサイ。そうさ、考えたさ。いかんですか?
フン!!
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でも、とにかくいいお酒だった♪
ベイリーズコーヒー頼んだ人あり、アイリッシュコーヒー頼んだ人あり、締めの1杯は
それぞれだったけれども――おもしろいものをいろいろ片付けて、好き勝手にいろんな
おしゃべりができて……楽しかったね。
飲める人たちと価値を分かち合って飲める喜び、いっぱい。
あ?勘定?
うーん。人数多くても、ちっとも割安感が生まれないという、すばらしい結果なんだけど、
だれもなにも不満じゃないもんね(と思っているのはかるごだけか?)。
さすがだわ……。
Nardyさんと2人のときでも、6人でも財布から出て行く札の枚数は同じ………なんなんだ?
お店の人がドアまでお見送りしてくださった。 あっぱれな飲みっぷりの客がけろりとした
顔で帰っていくことに驚いて?心配して? それとも、売上に貢献した御礼?
なんでもいーや。 どうもありがとうございました♪
かくして、よい酔いよい宵、だが酔い足りない帰り道となったのであった。それぞれに
おうちに向かうため別れる瞬間、ふと名残惜しく寂しくなったりしたけど(お・せんちめんたる
かるごだ)、
「パスポートのいらないアイルランドで、またね!」
一緒に飲んで笑ったみなさん、ありがとう♪
そして、例によって読んでくれたみなさんも、ありがとう♪